はじまり 2010.08.15

ツイッターに登録してほんの少しつぶやいてから3ヶ月、その間、沈黙を守り続けてきた。僕自身が怠け者であることが最大の理由だけれども、それだけではない。実はいま悩みの中にいる。 

情報メディアの最先端で仕事をしていながら、一方で仙人のような隠遁生活にあこがれている自分がいる。実は、それが僕にとって最大の問題なのだ。

20年近く前に、あるところで「人の創造性はマルチメディアに接していない時間と比例する」と書いた記憶がある。その考えはいまでも変わっていない。

自らの時間を大切にしたいと思っている自分にとって、ツイッターはどのようなメディアになるのだろうか。毎日の生活の中に、そして何よりも自分という存在の中に、それはどのような形で侵略してくるのであろうか。

ICTの分野で活躍しているある方が僕に忠告してくれた。「いまやツイッターの時代、それに乗り遅れたら時代に取り残されますよ。自分に対する評価がそこで決まるんですよ」。ツイッターがもしそのようなメディアならば、僕にとって無用である。

一方で、ツイッターには、人と人をつなぐメディアとして、他にはない魅力がある。人と人のつながり・・・それは僕が一番大切にしてきたキーワードである。

ツイッターで3ヶ月も沈黙してほとんど無視されるかと思っていたら、少しずつではあるけれども、フォロワーがいまでも増えている。みなさんありがとう。これは僕にとってかけがえのない宝物になった。励ましてくれた。

色々と悩みはあるけれども、これから気軽に気が赴くままにツイッターとつきあうことにしよう。あるときは数ヶ月以上も沈黙するかもしれない。その逆もあるかもしれない。そのようないい加減な自分に、引き続いて気長につきあっていただければ嬉しい。