年の瀬に 2011.12.25-12.31

年の瀬、今年はいろいろとあったけれども、感覚的には、また一年があっという間に過ぎてしまった。年をとると一年が短い。少なくともそう感じられる。それはなぜなのだろうか。どういう意味があるのだろうか。

年の瀬に一年が短く感じられるということは、何の成長もなく一年が過ぎてしまったという悔悟の念なのだろうか。子どもの頃は毎年成長しているから、一年が長く感じられる。忙しくしていても、ほとんど消費だけの毎日を送っていると、一年が短くなる。

人は年齢に比例して年をとるのではなく、その対数に比例するという説がある。その根拠は、時間の刻み幅としての一年の感覚は、それまでに生きた年の長さ(年齢)に反比例するということである。 これを積分すると対数になる。数学的にも、年をとると一年が短くなることが説明できる。

老人は人生が残り少ない。年をとるほど一年が短く感じられるということは、その残されたわずかな年月があっという間になくなるということだ。考えてみたら恐ろしいことだ。あるいは老人になると、過去を忘れることにより一年が逆に長くなるのだろうか。それはそれで老人力なのかもしれない。

年をとるということは、若い人にとっては人生の足し算、老人にとっては残り少なくなるという意味で引き算である。引き算になると、時間そのものが愛おしくなる。一日一日を感謝して大切に生きる。それは人生における至福の時間なのかもしれない。そのような時間がこれから待っている。

年の瀬に、その一年を振り返って反省する。それはとかく惰性で生きてしまいがちな人生において大切なことなのだ。そのような区切りを持つことによって、人はいくつになっても、一つ一つステップを踏みながら成長していく。

大晦日、ひとそれぞれに思いがある。何はともあれ、いまこうして年を越せることに感謝。来年こそは、それぞれの人生にとって素晴らしい年になることを祈って、年越しそばを食べながら、乾杯!

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