ハ行の笑い 2012.02.05-02.11

泣いても笑っても同じ人生ならば、せめていつも笑って暮らしたい。なかでも声を出しての笑い(ラフ)は気持ちがいい。人はなぜか「ハ行」 の声を出して笑う。このハ行のそれぞれには意味がある。

ハハハハハ。嬉しいとき、楽しいときは心おきなく笑おう。悲しいこと、嫌なことがあったときは、笑い飛ばそう。全身を使った大きな笑いは気分を明るくする。ポジティブにする。あわせて腹筋も鍛えられる。

ヒヒヒヒヒ。この笑いは斜にかまえている。一見意地悪な笑いだけれども、人生や社会をクールに楽しんでいるところがある。 ユーモアもブラックがいい。腹立たしいことがあったときも、ニヤリと笑って風刺する心の余裕がほしい。

フフフフフ。そのつもりはないのに思わず笑ってしまうこともある。思い出し笑いもある。含み笑いもフフフと笑う。人はそれを訝しく思うかもしれない。それでいい。笑いには秘密があっていい。

へへへへへ。人生、照れくさいことがある。そんなときは笑うに限る。過分にほめられたときは、否定するのも変だから、とりあえず照れ笑いしておこう。失敗したときも、笑ってごまかせば、もしかしたら許されるかもしれない。もっと叱られることもあるけれども。

ホホホホホ。ご婦人は気取ってこう笑う。昔は大笑いは女性のたしなみに反しているとされた。いまは違う。人前でも臆せず、ハハハと大笑いする。ご婦人という呼び名はほとんど死語になってしまったが、見かけだけでもそれらしく見せるにはこう笑うといい。

笑いはやはり「ハ行」がいい。できれば「カ行」は避けたい。「カッカッカッ」という笑いは中年以上の男性に多い。昔は豪傑笑いとされたけれども、いまは嫌われる。「キッキッキッ」は動物的に聞こえる。「ケッケッケッ」は下品極まりない。