小顔 2012.04.08-04.14

相変わらず小顔が好まれている。男女を問わず小さい顔がもてている。女性誌に「顔を小さく見せる化粧術」という特集はあっても、「顔を大きく見せる化粧術」はない。なぜ小顔なのだろうか。

なぜ小顔なのだろうか。顔の印象は、その絶対的な大きさではなく、身長との相対的な関係で決まる。6等身よりも8等身の方が小顔に見える。今の日本では若い世代ほど身体の発育がいい。小顔は若い顔という印象を与える。人はみないつまでも若くありたいから小顔にあこがれる。

なぜ小顔なのだろうか。これは着ている服とも関係がある。もともと洋服は、西洋人の体格にあわせてデザインされた。西洋人は身長に比べて小顔であり、洋服は小顔がよく似合う。それに対して和服は大顔が似合う。時代劇の2枚目俳優がそろって大顔であるのはそのためである。

なぜ小顔なのだろうか。ファッションモデルはそろって小顔である。たしかに小顔の方がヨーロッパの本場発の最先端ファッションによく似合う。女性はできれば自分もそれを身につけたいと夢見る。メディアに登場するモデルと同じ小顔にあこがれる。メディアもそのような小顔をもてはやす。

なぜ小顔なのだろうか。顔は下半分が小さいほど印象として小さく見える。下半分が小さい顔は顎が未発達な幼児の顔である。幼児の顔は可愛いい。小顔志向は、成熟した大人よりも未成熟な可愛い顔を好む、そのような社会の好みを反映している。

なぜ小顔なのだろうか。男性も小顔志向である。もともと動物のオスは顔が大きいほどいい。ライオンのオスはたてがみをつけて、顔を大きくしている。ヒトも顔を大きく見せるため、男性だけに髭がある。なのにいまは男性も小顔を志向する。それはすでにオスでなくなったのか。

小顔志向は時代の反映である。女性は、西洋のファッションにあこがれ、それが似合う小顔を欲する。男性も女性にあわせて中性化して小顔志向になる。社会全体として、成熟した大人の顔よりも未成熟な可愛い顔を好む。いいわるいは別として、これがいまの日本なのだろう。

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