ハゲ 2012.05.13-05.19

女性がシワを気にするように、男性はハゲを気にする。なぜハゲを気にするのだろうか。確かに頭髪がふさふさしていれば、夏の強烈な日差しを避けることができる。体毛をなくした人類に頭髪が残ったのはそのためである。でも、それはハゲを嫌う本質なのだろうか。

男性用カツラや増毛・育毛ビジネスのターゲットは、完全にハゲた中高年ではなく、実は若い男性らしい。ハゲは、完璧なツルッパゲまでなれば、あまり気にならない。むしろ貫禄があって美しい。問題は中途半端なハゲである。外見はほとんど目立たないのに、本人は悩む。

外国に比べて、日本人の男性は特にハゲを気にするらしい。それは一つには、日本人の髪が黒いからかもしれない。髪の毛が黒いから、薄くなると頭皮が見えてハゲが目立つ。茶髪だったらあまり目立たない。

ハゲは、肌にシワがなくピンと張っているとなりやすいという説がある。また脂ぎった肌が髪の毛によくないとも言う。その意味では脂ぎったテカテカのシワのない額に、フサフサの髪の毛は似合わない。それだけで、この人はカツラなのではないかと、勝手に思ってしまう。

男性はハゲになると、それだけで女性にもてなくなると思って悩む。でも女性に聞くと、それほどには気にならないという。実は女性のシワも同じで、男性は女性のシワはあまり気にならない。ハゲもシワも、それぞれが勝手に異性にもてなくなると思い込んで、ひたすら悩む。

正直に言おう。かく言う自分も、あるときからハゲが気になっている。写真は後ろから撮られたくない。僕もやはり男なのだなと思う。そんな自分と、これからもつきあっていこうと思う。ときには、顔に関する講演で、ハゲをわざと話題にして笑いをとりながら。

顔訓13箇条の10箇条目、はじめは「美しいシワを人生の誇りとしよう」であった。それを、あるときから「美しいシワとハゲを人生の誇りとしよう」に変えた。これによって、男女が平等になった。女性からも許して貰えた。と同時に、この問題の奥深さを改めて痛感した。

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