中途半端 2012.07.08-07.14

中途半端がいい。不安定がいい。いい加減がいい。ほどほどがいい。宙ぶらりんがいい。年をとるにしたがって、僕はそう思うようになった。そのように居直るようになった。それによって人生が楽しくなった。

中途半端は中庸とは違う。徳ではない。安定もしていない。中途半端は不安定だから、様々な可能性がある。どちらかの極端に凝り固まって、そこに安定してしまったら、それしか可能性がなくなる。可能性が一つに限られてしまっている人生はつまらない。

中途半端は、いつも揺れ動いている。その揺れが心地いい。押したり引いたり、ゲーム感覚で駆け引きもできる。揺れ動いていれば刺激も多い。多くを学べる。予期せぬことが起こる。新たな発見があって、思わぬ道も開ける。

目標に向かって努力しているときも、その中途の半端なところがいい。達成してしまったら、もうその先はない。達成できるかどうかわからないときが、一番面白い。中途を楽しむことができれば、たとえ達成できなくても、元が取れる。

異性との関係も中途半端がいい。中途半端に好きになる位が丁度いい。本当に好きになってしまったら、そこには地獄が待っている。修羅の道に入る。中途半端だから、一喜一憂を楽しむことができる。負け惜しみかもしれないけれども。

人はみな、生と死の間の中途半端なところにいる。中途半端だから悩む。悩むから人は成長する。人生の奥深さを知ることができる。それによって、人は哲学者になれる。人類の進歩も、人が中途半端な存在だったからかもしれない。

中途半端に安住したら、それは中途半端と言わない。いま、そこに安住する若い人たちが増えていることが気になる。中途半端に安住しているから冒険をしない。そのような安定した偽の中途半端には未来はない。

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