美人の定義  2013.11.03-11.09

美人は何によって定義されるのか。人の顔は見る人と見られる人の関係の中にある。顔の魅力も同じだ。もし美人を「魅力的な顔の女性」と定義するならば、それは自分と相手の関係によって、「3秒美人」から「30年美人」まである。

「3秒美人」は、街を歩いていて「おっ、美人」と思わず振り向かせる女性。顔よりも、全体的な外見に左右される。「3分美人」は、例えば受付嬢。3分程度の関係で、相手は職業的な笑顔で応対する。自分と相手との間にはカウンターというバリアが築かれている。

「30分美人」、30分も話していると自然な表情が見えてくる。その自然な表情が魅力になる。「3日美人」、3日つきあうと単なる顔や表情でなく、どのような価値観を持っているかが魅力を決める。顔の造作がよくても、例えば動物を虐待する人だと知っただけで魅力がなくなる。

「3年美人」、一つの魅力だけでは長続きしない。必ず飽きがくる。3年目に危機がくる。それを乗り越えるためには、新たな魅力が必要になる。そして「30年美人」、人生山あり谷ありだったけれども、やはり長年連れ添ったお前が一番だね、と言える相手がこれに相当する。

世の中でいう「美人」は、実は社会が決めている。現代社会では、映画やテレビ、雑誌、写真集などのメディアが決めている。そこで魅力的な女性が「美人」とされる。メディアを通じてだから、当然ながら距離がある。そのような「美人」は3分美人くらいに相当する。遠くから眺めた方が美しい。

3秒美人から30年美人。どれを目指すかは、誰に美人と見られたいかによる。街で注目されたければ3秒美人、芸能界に憧れているのならば3分美人を目指すといい。でも首尾よく芸能界にデビューできても、それは3分美人だから、あなたの大切な男性は去っていくかもしれない。

僕は思う。街ですれ違う女性は3秒美人がいい。受付嬢は3分美人だと嬉しくなる。長く話すときは30分美人だ。友人は3日美人以上がいい。そして長年連れ添っている相手は30年美人であってほしい。そう見えるかどうかは、相手に要求することではなく、僕の問題であるけれども。

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