宇宙人の顔  2013.12.15-12.21

もし人類以上に進化した宇宙人がいるとしたら、それはどのような顔、そして姿をしているのだろうか。僕は(多分)まだ宇宙人に出会ったことはないし、これからもないだろうけれども、勝手に想像してみることは面白い。

月に住む異星人であるかぐや姫は、絶世の美人とされる。日本人にとって月は特別な存在なのかもしれない。竹取物語では、地上は穢れた世界とされている。そういえば、異星ではないけれど、海底に住む乙姫様も絶世の美人だ。月も海底も、別世界の極楽浄土なのだろう。

H・G・ウェルズによる小説「宇宙戦争」では、タコのような火星人が登場する。異常に発達した頭部に対して、四肢は退化している。火星は重力が地球より小さいから、体を支える構造は軟弱でいい。一方で、空気が薄いから空気を吸い込む部分だけが大きくなって、顔が大きくなる。

もしかしたら、宇宙人は、地球上の生物とはまったく異なる姿をしているかもしれない。体の組成は必ずしも炭素でなくてもいい。もしその星にほとんど重力がなければ、その影響も受けない。それはゲル状の流体かもしれないし、空気のような存在かもしれない。

知的生命体は地球のような環境でないと生まれないという説もある。もし地球と同じように生命が海中で生まれ、その後陸地に上がって知的生命体に進化したとすれば、宇宙人は地球のヒトとほぼ同じ姿だろう。言い換えれば、地球のヒトの姿には、それなりの合理性がある。

宇宙人の顔は、もしかしたら未来の人類の顔なのかもしれない。それは頭でっかちで顎が小さくて、しかも禿げ頭であることが多い。頭でっかちは前頭葉の発達によるものだ。顎が小さいのも未来顔として、それなりに頷ける。でも、なぜ禿げ頭なのだろう。

高度に進化した宇宙人は、適応能力も優れている。宇宙人は、地球に来たときに、そこにいる人類と同じ姿に自らを変えて、心身ともに適応している可能性がある。だとすれば、宇宙人は地球人とまったく区別できない。もしかしたら、僕もあなたも、もとは宇宙人だったのかもしれない