歩き始める勇気 2016.03.26-04.02

歩き始める勇気。50年前のドラマ「若者たち」の主題歌は、このような歌詞でおわる。「空にまた 陽が昇るとき 若者はまた 歩き始める」。そうなのだ。立ち止まったら、そこで必要とされるのは、また歩き始める勇気なのだ。

歩き始める勇気。かつて前へ進むことが当たり前だった時代には、24時間歩くこと、あるいは走ることが求められた。それへの反動だろうか。若者を中心に、前へ向かって歩くことに必ずしも価値を見出さなくなった。そのような時代だからこそ、また歩き始める勇気が求められている。

歩き始める勇気。それは年齢に関係ない。むしろ高齢者になるほど、歩き始める勇気が必要になる。僕の年齢になると、一歩前に出るのも「どっこいしょ」になるけれども、それでいい。「どっこいしょ」と言いながら、歩き始めよう。また新しいことを始めよう。

歩き始める勇気。一度立ち止まってしまうと、歩き始めることが怖くなる。長く立ち止まるほど、怖くなる。 慎重になる。そのようなときは、とりあえず勇気を出して歩き始めることが大切だ。たとえ前が見えなくとも、歩き始めれば、霧は晴れてくる。

歩き始める勇気。人は必ずしも目的があって歩くのではない。歩くこと、それ自体が生きるということなのだ。もちろん目的があれば、歩くことに弾みがつく。目的がなくても、歩くことを楽しんでいれば、いいことがある。いままで気づかなかった未来が見えてくるかもしれない。

歩き始める勇気。一人では難しくても、皆でなら歩き始めることができる。道路の赤信号を皆で渡ることはよくないけれども、青信号になったら手を差し伸べてあげよう。人生の赤信号も同じだ。青信号に変わっても、赤信号と錯覚して踏み出せないのかもしれない。手を差し伸べて、一緒に歩き始めよう。

歩き始める勇気。再び歩き始めるためには、何かのきっかけが大切だ。新しい年度が始まるということは、その一つのきっかけになるかもしれない。新たに学びを始める人、社会に出る人、さらには、惰性で続いていた毎年の繰り返しに、ささやかな区切りをつけたい人。それぞれに乾杯!

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