二次会 2016.04.03-04.09

若い人は知らないかもしれないけれども、かつて「5時から男」という言葉が流行ったことがあった。同じような意味で、僕は「二次会から男」かもしれない。集会に誘われたとき、僕は昼間の集会よりも、むしろ夜の二次会に期待してしまう。誘ってくれた人が魅力的であればなおさらだ。

一次会は建前の会、二次会は本音の会だ。建前の一次会では真の人間関係は育たない。二次会で本音をさらけ出すことによって、相手も同じ人間であることを知る。同じ価値観を持っていることを知る。そしてお互い弱い人間であることを知る。 

一次会は効率的に進めることに意義があり、二次会はいかに無駄な時間を過ごすかに意義がある。二次会には予定された議題がない。何を決めるかではなくて、話すことそれ自体に価値がある。どのような話題になるかもわからない。何が飛び出すかもわからない。それが二次会の醍醐味だ。

一次会と二次会、会費を比べたときに、二次会の方が高いことが多い。それに誰も文句を言わない。二次会の方に、それだけの価値があると認めているからだ。三次会まであって、しかもタクシーしか帰宅の手段がなくなると、かなり財布が厳しくなるけれども。

退屈な一次会は限りなく長く感ずることがあるけれども、楽しい二次会はあっという間に時間が過ぎ去っていく。時間は無慈悲だ。これが逆になればといつも思うけれども、短いからこそ、その時間が貴重なのかもしれない。

二次会は酒の場であることが多いけれども、いま僕は酒を飲めない。それは僕にとって何ら関係ない。二次会の目的は酒ではないからだ。ただ酒を飲まずに二次会につきあうには、別のエネルギーを必要とする。かなりの体力がいる。老体の身で、ときどき二次会を断ることがあっても、それはご容赦。

僕の歳になると、人生そのものが二次会になっているのかもしれない。そう考えると、これからが「二次会から男」の僕の出番だ。これから楽しい時間が待っている。魅力的な人との出会いが待っている。二次会の後に人生の三次会があればもっと嬉しい。四次会があれば、死ぬほど嬉しい。

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