フェルミのパラドックス 2016.08.14-08.20

「宇宙には知的生命体が多数あってもおかしくないのに、なぜ地球に来た痕跡がないのか」。これはフェルミのパラドックスと呼ばれている。1950年、天才的な物理学者フェルミが昼食時に発した問いらしい。なぜ宇宙人は地球に来ないのだろうか。

なぜ宇宙人が来ないのか。知的生命体は地球にしか存在しない。それがもっとも簡単な答だろう。地球の生命の歴史を振り返ると、いまの人類の存在は確率的にほとんどありえないことがわかる。地球が優しかったから生命が誕生し、厳しかったから人類まで進化した。この進化は奇跡に近い。

なぜ宇宙人が来ないのか。過去に到来していたとする説は数多い。そう想像することがロマンだったからだ。UFOはたびたび目撃?されているし、宇宙人によって超古代文明が築かれたとする説(古代宇宙飛行士説)もある。人が認識できない形で、例えば異次元空間に到来しているとする説もある。

なぜ宇宙人が来ないのか。宇宙人は地球人と区別がつかないように姿を変えて、すでに来ている。フェルミの周辺では、偉大な科学者を輩出したハンガリー人がそうだという説もあったらしい。もしかしたら、いま君のそばにいる変人も、実は宇宙人なのかもしれない。

なぜ宇宙人が来ないのか。実はわれわれ自身が宇宙人の子孫だとする説もある。宇宙人は遥か昔に地球人を滅ぼして、いま地球に君臨している。問題はいつどのようにして宇宙人が入れ替わったかだ。生物学や人類学はこれに答えることができるのだろうか。

なぜ宇宙人が来ないのか。文明が進んだ星の間で、平和的に相互不可侵条約が結ばれているからだとする説がある。他の星と関係を持つと宇宙の生態系を乱してしまうからだ。地球人はまだそのことを知らない。発達途上で、拡大だけが進歩だと信じているからだ。

なぜ宇宙人が来ないのか。科学技術はあるレベルまで発達すると自らを滅ぼしてしまう。だとすれば宇宙人は来ない。地球に来る前に自滅しているからだ。それはわれわれ人類の未来を暗示している。天才物理学者フェルミは、それを予感してパラドックスとして警告したのかもしれない。

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