今だからこそ2 2020.05.03-05.09 

日常とは違う生活を強いられたら、そのようなときこそ日常と違うことをする。それが、今だからこそできることかもしれない。この機会をむしろチャンスとみなそう。これを逸したらもったいないと思って、思い切って普段はできないことをしよう。

今だからこそ2。もし自分自身の時間を持てたなら、これを機会にただ積んであるだけの本を片端から読破することに挑戦してみよう。人生の啓発書のような役に立つ本でなく、現実を忘れさせてくれる古典がいい。その世界に浸ることができれば、それは至福の時間となる。

今だからこそ2。今だけを見るのではなくて歴史に学ぼう。われわれの祖先は、これまでいかにして危機を乗り越えてきたのか。あるいは悲惨な結末を迎えたのか。中世の終わりのペストはどうだったのか。第一次大戦末期のスペイン風邪は、そしてエボラ出血熱、エイズは・・・。

今だからこそ2。大げさに文明の見直しをしよう。宇宙の年齢は138憶年、生命が誕生して38億年、2億年以上前に哺乳類が登場して、700万年前に人類が直立歩行をした。その人類が1万年前に農耕を始めていまの文明がある。その文明は何をもたらしたのか。

今だからこそ2。今という時代は、ひたすら前へ向かって走ることが求められる。前だけを見て猛スピードで走っているときは、視界が狭くなっている。今だからこそ、思い切って立ち止まってみよう。そうすれば周りが見えてくる。自分自身も見えてくるかもしれない。

今だからこそ2。もしあなたがただ一つの顔、例えば会社の顔しか持っていなかったら、これを機会に、もう一つの違う顔を持つことをこころがけよう。会社の肩書きだけの名刺でなく、自分自身の名刺を持つことができれば、何があっても困らない。定年も怖くない。

今だからこそ2。最も大切で難しいことは、この時期を乗り切るために必要な心の体力、心の免疫力をつけることだ。そのためには何に挑戦すればよいのか。いやむしろ何も挑戦しない方がよいのかもしれない。ただひたすら無心になること。文字通り心を無にすることが、最強の対処法なのかもしれない。