う〇こ 2020.05.10-05.16

子どもは「う〇こ」が大好きだ。そう言えば、漢字のドリルを「う〇こ」を題材にして作ったら、子どもが熱心になって、学習効果が上がったというニュースがあった。他の教科も可能なのだろうか。家庭科の料理のドリルだけは無理だと思うけれども。

小学校のとき、口に指を入れて左右に広げながら「学級文庫」と叫んで、キャーキャー騒いだ覚えがある。神奈川県から転校してきた子は「金沢文庫」だった。誰も「岩波文庫」とは言わなかった。いまのタブレット端末世代は「青空文庫」なのだろうか。それとも「文庫」そのものが死語なのだろうか。

「う〇こ」の描き方には二通りある。一つはとぐろを巻いた形、実現することは至難の業であるが、標準的なマークになっている。Unicode(U+1F4A9)にもある。いま一つは一方に撥ねた形、浅草の屋上のオブジェを想像すればわかりやすい。本当は聖火台の金の炎をイメージしたものらしいが。

「う〇こ」という呼び方は、うーんといきんでするからだとする説がある。それでは「う〇こ」と「う〇ち」はどこが違うか。語感から言うと、「う〇こ」はコロコロっと乾いてあまり臭くない。それに対して「う〇ち」はネチッと湿って臭い。成分が違うとの説もあるけれども、よくわからない。

夢の中のトイレはなぜか汚い。そこは「う〇こ」でいっぱいだ。夢占いではいろいろと言われているけれども、僕はこう思う。夢の中のトイレがきれいだったら困る。そこで気持ちよく用を足してしまったら、朝起きたときに大変なことになっている。そうならないように、夢の中のトイレは汚いのだ。

なぜ子どもは「う〇こ」が好きなのか。フロイトによれば、人の子には「肛門期」という時期があるらしい。1歳半から4歳くらいの時期は肛門が性感帯で、「う〇こ」をすると快感を感ずるらしい。僕は感じたことがないのでわからないけれども、かのフロイト大先生の説だからそうなのだろう。

僕が子どもの頃、住宅地のそばの畑に肥溜めがあって、「う〇こ」は身近だった。そこに落としっこをして遊んだ。でも実際に落とすことはなかった。ぎりぎりで止めるというのがルールだった。昔の子どもはルールには厳しかった。決して破ることはなかった。ときどきアクシデントはあるけれども。