つぶやいて10年 2020.08.30-09.05

このつぶやきを実質的に始めたのは2010年の9月、晴れて法律上の高齢者になった日だった。そろそろ10年になる。毎週一つテーマを決めて、関連した話題を毎日つぶやいてきた。テーマの数は10年でざっと520、つぶやきの回数は3650。よく続いたと自分でも感心する。

つぶやいて10年。僕にとってこのつぶやきは、文字通り独白だった。想定した読み手はただ一人、それは僕自身だ。そう思って始めたけれども、もしかしたらこのつぶやきは、僕の遺言だったのかもしれない。こんなに長く続くとは思わなかったので、心ならずも遺言が長くなってしまった。

つぶやいて10年。このつぶやきを始めたときに僕はこうつぶやいた。「あるときは数ヶ月以上も沈黙するかもしれない。そのようないい加減な自分に、気長につきあっていただければ嬉しい」。幸いにしてほとんど休まずに続けることができた。みなさんありがとう。

つぶやいて10年。SNSには悪魔がいる。それを実感した10年だった。その悪魔は、つぶやいている自分を好きなように虚飾する。本当の自分はそうではないよと叫びたくなることもあった。一方で、本当の自分とは何か。さっぱりわからなかった。その葛藤の10年であった。

つぶやいて10年。最初の頃はつぶやくことが沢山あった。よくテーマがありますねと言われたときは、辞書にある用語の数だけテーマがあると嘯いていた。ところが次第に自転車操業になり、さらには一輪車操業になった。何よりも自転車や一輪車の乗り手がおかしくなった。心許なくなった。

つぶやいて10年。長く続けていると、つぶやきを続けることそれ自体が目的になる。そろそろ潮時かと思うようになった。長く続いたとしても、何事も最後がある。無限に続けられるわけではない。むしろ、きっぱりとやめることが大切になる。

つぶやいて10年。やめるタイミングをどうするか。このつぶやきは前期高齢者になった誕生日に実質的に始めた。それを後期高齢者になった日にやめる。それは一つの決断のタイミングかもしれない。来週土曜日にその日が来る。